彼はいつも私に部屋を掃除しなさいとか、洗濯をこまめにしなさいとか、足を入念に洗いなさいとか、
だらしがない生活リズムを正しなさいとか言います。

私の方は分かっていても意志薄弱でなかなか改善できません。
彼が注意してくるのが日に日に煩わしくなり、つい無視してしまいます。

ある日彼がこう言いました。「おい、ちゃんと書類に印鑑をおせよ、仕事にはスピード感が大切だろう?」
私は黙って彼の方を見ていましたが、「…はい。」と返事をして印鑑を準備しました。

「な、そうだろう?」彼は久しぶりに返事をもらったのが嬉しかったのか、大声で言いました。
「君は利口ではないけど、救いようのない馬鹿でもないな。本当に読めない性格だよ!」